「こばと」192号


表紙の写真//会報「こばと」表紙写真のエピソードをご紹介

O 秀峰さん (H4.12.28)


≪お母さんのコメント≫
小さい頃は病弱だった秀峰も、とても明るく育ってくれました。今では風邪もひかず、元気です・・・・・。
多少のイタズラはありますが、これからも楽しい日々を過ごしてくれる事を願っています。


20歳おめでとう!

分会からの報告//こばと会の分会の活動をご紹介致します。

苫小牧分会からの報告

クリスマス会


 平成24年度の苫小牧分会のクリスマス会を12月9日(日)、約80名の参加者とにぎやかに元気に行うことが出来ました。


 今年はピエロのほそピーさんや、苫小牧マジック同好会の方による楽しいマジック!恒例のミニゲーム、千葉&ブラスサウンズによる演奏で、ダンスダンス!!子供達は、まだまだ踊り足りないようでしたが、あっという間に終了となってしまいました。今年度は若々しい新会員さんを迎え、苫小牧分会も若返り・・・


 平成25年度は、さらに元気に楽しく皆さんと過ごしたいと思います。みなさんのご協力をお願いいたします。

(苫小牧分会 役員一同)


釧路分会からの報告

ボウリング大会の報告


 平成25年2月3日、パレスボウルにてボウリング大会を行いました。7家族17名の参加がありました。インフルエンザの流行で参加できない方もいて残念でした。


 なかなか行う機会がないため、最初のうちは戸惑いながら玉の重さに負けていたお子さんもいましたが、慣れてくるに従い楽しんでいました。隣のレーンでゲームをしているところに飛び入りでストライクのハイタッチをしたりと和やかムードの中進んで行きました。


 2ゲーム行い、子供の参加者上位3名には賞品が贈られ、参加した全員にも参加賞をいただきました。参加賞にいただいたクッキーは参加者の方が働いている作業所で作ったもので、とても美味しくいただきました。最後に記念写真を撮り終了しました。家族で参加でき、楽しい時間と会員の方との交流も深まりとても楽しかったです。

来年もまた、たくさんの方が参加出来るよう計画していきたいと思います。

(記:清水)

帯広分会からの報告

ちびママ交流会の報告


 2月19日(火)「あがり・框」さんでちびママ交流会を行いました。


今回はお仕事などで都合のつかない方が多く、途中から参加の方も含めて7名の参加となりました。
既に顔見知りどうしでしたので、堅苦しい自己紹介などはなしにして、自由におしゃべりを楽しみました。
それぞれが学校の事・病院の事・手帳や手当の事など、情報交換で盛り上がっていました。お昼は「あがり・框」さんのおいしいランチと手作りケーキをいただいて、大満足の会となりました。

ぜひ、次回の参加もお待ちしております。

(記: 佐藤)

ちびママ交流会に参加して


帯広市 O 美晴(幸太 H23.2.16)


 昨年は私自身が仕事復帰し、保育園に通い出した幸太が頻繁に風邪を引いていたこともあり、なかなか小鳩会の行事に参加できずにいました。


 今回は途中からでしたが久しぶりに参加でき、楽しい時間をすごすことができました。
子供達の近況やちょっとした悩みごと、出産時、出産後の出来事などの話がでて、自分もそうだったなあと共感したり、みんな色々な事を考え、色々な出来事に対応しながら日々頑張っていることを感じ、元気をもらえました。


 今度は初めから参加して、美味しいランチも食べることができたらいいな。
幸太も体力と免疫がついてきたのか体調を崩しても復活が早くなってきたので、今年は色々な行事に参加できるといいなと思っています。

ボウリング大会の報告


 2月24日(日)毎年恒例のボウリング大会が行われました。


 小さい子も沢山いる大会なので、ガーターレーン無しのレーンで大人もラッキー!!普段より点数が良くて嬉しい私でした。(笑)


 そしてボウリングの後は、カラオケルームにてお待ちかねの表彰式。
結果はともあれ、賞品をもらう子どもたちはニコニコと。表彰後はカラオケを楽しみ、解散となりました。


参加してくださった皆様、楽しい時間をありがとうございました。

(記: 後藤)

~ボウリング大会に参加した S大樹さんの感想です。~


ボウリング大会に参加しました


S 大樹(H3.9.14)


 2月24日の寒い日、こばと会のボウリング大会がありました。ボクはお父さんと参加しました。
21レーンで西山琉雅くんとお母さん、ボクとお父さんで投げました。4才の琉雅くんが両手で投げるのがすごくかわいい琉雅くんです。


 ボクがピンをたくさんたおすと琉雅くんのお母さんはハイタッチしてくれました。
すごくうれしかったです。はなれたレーンで康汰くんがストライクを出して盛り上がりすごかった。
ボクはストライクを出せなかったので、ちょっとくやしかった。

ボクは7位になりました。来年は1位をとりたいです。

函館分会からの報告

歯科医療講演会に参加して

函館市 A 麻衣子(佑人 H20.1.5)


 3月20日(水)福祉センター内にて、医療講演会が開かれ、「お口の健康」について歯科の先生よりお話を聞く事が出来ました。
祝日のため、子供を連れての参加となり、周りの方々に迷惑をかけないかと心配もありましたが、保育室でボランティアの方々に預かってもらい、安心して講座を受ける事ができました。


 口の中というのは、食事を摂る上でも会話をする上でもとても大切な場所という自覚はありながら、痛みや大きなトラブルが無ければ放ってしまいがちです。
しかし、正しいブラッシングケアや、定期的な検診を受けていかなければ、色々な問題につながる事がよく分かりました。


 我が子は現在5才で歯ブラシは大好き。
でも自分で持たせると、とにかくブラシを噛んでしまいます。すぐにブラシは広がってしまい、つい強い口調で「ゴシゴシだよ!!」と言ってしまいますが、自立心をこわさないように少しずつ適切なやり方を教えていきたいと思います。


 ダウン症は、上あごが小さい事で歯並びが悪くなったり、食べ物がかみにくくなるだけなく、発音のしづらさにも関わってくるという問題も出てくるので、矯正の必要性を考えると小さいうちから歯医者さんに慣れておけるよう定期的に通い、ブラッシング指導を受けたり、口の中の大切さを親子で一緒に考えていけるようにしたいと思います。

歯科医療講演会


函館市 O 陽子(実柚 H20.4.8)


 3月20日(水)。「お口の健康」と題した、深瀬医院歯科医 中川先生を講師に迎えての医療講演会に参加しました。


 歯周病や虫歯の予防、歯磨きに関することなど、普段からわかったつもりでいることでも、先生の丁寧なお話しを伺ってあらためて歯や歯磨きの大切さを思い知ることとなりました。


また、お話しの中で、自立支援指定医の資格がある(ダウン症児・者の反対咬合の治療に保険適用される)歯科医院が、函館市・北斗市で合わせて3件ほどしかないということを知りました。もっと数多くあれば、ダウン症児・者がより受診しやすいのではないかと、とても残念に思いました。


 4月に5才になる娘は、自分で歯ブラシを持つことは大好きなものの、仕上げ磨きとなると逃げることが多くて困ります。


今のところ虫歯はありませんが、発音や歯並び・反対咬合など、お口に関する心配事は尽きません。


今後も仕上げ磨きと定期健診、フッ素塗布はしっかり続けていきお口の健康を守っていかなくてはとあらためて思いました。

札幌分会からの報告

駒岡一泊交流会


 2月9日、保養センター駒岡1泊研修が、11家族27名の参加で開催されました。


いつものようにお風呂でのんびりした後、皆さんでお食事、ビンゴゲーム、カラオケ大会。
毎年同じような・・・とお思いでしょうが、ビンゴゲームは子どもたちがどんどん進めてくれるようになり、カラオケも子ども同士、順番を待ちながらお友達の歌を聞いたりダンスで盛り上げたり、成長を垣間見ることができ、嬉しく楽しいひと時。そして夜は親同士が時間を忘れてとことんおしゃべりする親睦会。


今年もお開きはとっくに12時を回ってましたね。お父さんお母さん方、来年ものんびりお風呂に入って、時間を忘れておしゃべりしませんか。

(記: 齋藤)

初めての駒岡一泊交流会


札幌市 K 知子(光太朗 H20.2.22)


 光太朗4才と妹1才と家族皆で参加しました。
保養センター駒岡は絨毯の館内やぬるま湯の浴槽など、小さい子供連れでも充分に楽しめる施設だとおもいます。
子供がまだ小さいから・・・と迷っている方は是非、参加された方が良いと思います。
子供大好きなお兄ちゃんお姉ちゃんが相手してくれるので楽ですよ(笑)二人とも初めてのカラオケを目一杯楽しんで、お風呂でもはしゃいで爆睡でした。


夜の交流会も沢山のお話が聞けて助かりました。
笑えるお話しが大半でしたが・・・親子共々気楽に楽しみましたありがとうございました。

北見分会からの報告

女満別の山水温泉旅行


 3月16日、この日は春めいていた前日までの好天とは一変し大雪になってしまいましたが、会員家族34名の参加がありました。


テーブルのおいしいごちそうと青年チームのカラオケ大会に5才になった長男もノリノリでした。
食後は入浴し、体がポカポカしたところで二次会が始まり、飲み物やお菓子などをつまみながら近況報告しました。


我家は来年の小学校問題があり、支援学級に通学させている親御さんの話が聞けて参考になりました。
年度末で皆さん多忙な時期ですが継続してほしい旅行です。

(記: 多田)

ちびママ会


 3月23日キッチンぽっぽ(NPOこばとの経営)で8組の親子が参加して行われました。


転勤が決まった方、6月に自宅にエステを開業するママさん、初参加の親子と皆さん環境は違えども会話は途切れません(笑)。


キッチンぽっぽさんの美味しい昼食の後は、差し入れのシュークリームとコーヒーもいただきました。
初参加のママさんの「楽しいです」の言葉がとてもうれしかったです。


 ちびママ会は不定期ですが、去年から土曜日の昼(お仕事をされているママが参加しやすい様に)に開催することが多いです。


育児の困りごとを相談しあえる、親会が経営している場(キッチンぽっぽ)が北見にあり、開催しやすく助かっています。

(記: 多田)

みんなの広場//こばと会に寄せられるみなさんのお便りをご紹介致します。

釧路市 O 花歩さん (H5.3.8)
<お母さまのコメントです>
20才になりました。「着物を着る!」と、とても楽しみにしていました。
何ポーズか写しましたが、家族みんながこれが一番!!と思った「ハッピースマイル」の写真です。
お仕事もがんばっています。

札幌市 O 育さん (H4.9.30)(左) 札幌市 I いくさん (H4.11.13)(右)


<O 育さんのコメントです>
育成会の成人式に出席しました。石黒さん、相馬さんと一緒でした。石黒さんのおばあちゃんやめぐみちゃんも一緒のテーブルでごちそうを食べました。うちはおばあちゃん達も一緒でした。一つハプニングがありました。美容室でメイクしてもらったら、目のまわりがだんだんパンダ目になってきて、涙がでてもっとパンダになりました。メイクをして楽しかったけど、顔がかたまりそうになって大変でした。でもみんなで舞台にあがってうれしかったです!二十歳になって良かったです。


<I いくさんのお父さまのコメントです>
いくも早いもので二十歳になりました。お陰様で、無事チャレンジキャンパスを卒業して、一般社団法人 めぐみの樹で就労する事ができました。めぐみの樹は昨年11月にA型、今年2月にB型を使った就労移行支援事業所です。クッキーを作ったり、山わさびの瓶詰を作ったり、プリンを作ったりして、毎日楽しく通所しています。作業所の隣ではA型を使って、喫茶・軽食をしています。時間がありましたら、ぜひ寄ってみてください。地下鉄ひばりが丘から徒歩3分くらいです。
大の仲良しの育さんと5年間同じ場所(札高養・チャレンジ)で勉強できたことが、いくには良い思い出になると思います。また、これからも生涯の友人として、お互い助け合って楽しい人生を送ってほしいと思います。これからも、小鳩会・チャレンジをよろしく。

札幌市 S 愛さん (H4.4.30)

小鳩会のみなさんこんにちは。1月14日、無事成人式を迎えることができました。
孫にも衣装ですね(^^ゞ
中学校の部活で始めた茶道、まだ続けています。

初釜もお着物、今月のおさらい会もお着物で参ります。着物を着る機会が増えて嬉しいです。


さて、人生色々ありまして^_^;
只今ヘルパー2級の資格を取り就活中。

でも、まだまだ夢を諦めず頑張ります(^O^)/

札幌市 A 由希さん (H9.10.1)(左) T あずささん (H9.5.19)(右)

<A 由希さんのお母さまのコメントです>
札幌稲穂高等支援学校に入学しました。
小学校から一緒のあずさちゃんと仲良くバスで通っています。


<T あずささんのお母さまのコメントです>
あずさはバス通学やクラスにも慣れて毎日とても楽しそうです。

小樽 F 陽加さん (H9.5.1)
<F 陽加さんのお母さまのコメントです>
小樽高等支援学校へ入学出来ました。生活家庭科でお菓子作りや裁縫をするのを楽しみにしています。
親から離れての寄宿舎生活も、優しい先生方、先輩方のお陰で楽しいようです。
陽加らしく、明るく周りの人達も笑顔にさせちゃう様な3年間を過ごしてほしいものです。

特集記事//会報「こばと」今号の特集記事

帯広分会のS 悠人くん(H17.5.30)が通う芽室町立芽室小学校の担任渋谷 宏先生が 
悠人くんの学校での様子をお知らせくださいました。

悠人くんを中心とした、たくさんの方の温かい視点と関わりがお互いを育てあっている事が伝わってきます。
何より、ありのままの姿を知ってもらうことが、どの命も同じ重さであると感じてもらえることでしょう。


芽室町立芽室小学校 教諭 渋谷 宏 先生


 はじめまして
 北海道小鳩会員の皆様はじめまして。十勝芽室町の小学校で悠人さんの担任をしています。
 悠人さんとのお付き合いは、2012年春から1年になります。多彩な絵と歌や踊り、そして人を笑顔に誘い出す言葉の数々が悠人の魅力です。
 「笑顔が笑顔を生み出すこと」教員としてのこれまでの経験で得た一番大切なことです。


1 ことばのちから
悠人さんの「ありがとう!」や「オッケー!」「もう一回!いい?」「だいじょうぶ?」、プラスの志向性は、周りの環境を和ませてくれます。日常の家族やりとりが、好意的要素において育まれているのですね。時には「やだ」「やらな~い!」と得意の協力リレー走を自分から強く遠慮することがあります。でも一緒に手をつないでスタートラインに立ちますと「位置について~!」を合図にクラウチングポジションから大きな歓声に背中を押されて、笑顔でゴールする悠人さん!秋には、悠人さんを応援するサポーターに声を返しながら、マラソン記録会(1㎞10分25秒)も走り切ることができました。別紙資料:悠人さんのひろがることばや私の出会ったことば


2 (1)なかまのちから (家庭・友達)
自分に役割があること、自分も集団のひとりであること、仲間と共にあることで、より意欲的にチャレンジできることを彼は楽しんでいます。学校という人同士が互いに関与し合い、表現を重ね合う仲間たちと生活することによって、悠人さんの想像力は、もっと展開するものと思います。

 (2)なかまのちから(地域・家庭)
悠人さんの発見する力や想像する力をより育むために、学校での学習活動には、折り紙や絵手紙・フェルトかざりやバルーンアートなど地域の名人を招いて学習を重ねています。
悠人さんの人のつながりは、家庭や学校だけではなく、町内にも枝を伸ばしています。校外学習で45分ほど商店街散策(スタンプラリー)や役場でのお仕事体験等をしています。
学校を離れても、商店や交差点、町の駅での「ゆうとぉ、大きくなったねぇ~」「もうすぐひなこちゃんも一年生だねぇ!」と悠人さんと親しくあいさつする方の多さに驚いてしまいます。横断歩道を渡るときには、運転席から声をかけて、やさしく手を振って合図をしてくれる方もいらっしゃいました。
町の中に、知り合いの多い悠人、うらやましい!と思いました。
家庭を基盤(根っこ)として、近所や地域と共に生活空間を育てていることを実感しました。
☆人間のコミュニティ社会の営みと植物や野菜はよく似ています。
野菜や果物を育てる時には、種や芽と土壌を育てることで実が育ちます。
相互がよりよく関与することを自然は教えてくれます。

買い物学習

3 音のちから
ポップな曲で彼がお尻振り振りで踊りだすと、空間が盛り上がり、新しい友達がたくさんできました。
音楽が人と人を結びつける潤滑油と接着剤になることを知りました♪
元々持っている悠人さんのリズム感と樹音さんでの支援(音楽セラピー:放課後支援)によって、感受性や表現力の高まりを促し、他者のリズムとも波長を共有して楽しむことができるようになってきたことを感じます。


4 しぜんのちから
『歩くのが疲れたら、小枝を拾おう 前だけ見ないで、エゾリス探そう』
彼のリズムや歩みにペースを合わせると、『自然』と共にある形になります。
春の雪解けには、水たまりをじゃぶじゃぶ歩いた悠人。お姉ちゃんにかばんを持たせて、木の枝をマイクにして、歌いながら歩いたこともありました。夏の蒸し暑さに、木陰で座り込むこともありました。落ち葉のお皿にどんぐりのせて、リスさん食べてね。「リス居たぁ!しぶや先生ぇ、シー静かに」という秋。冬、氷の上でシューっとスケート、100M2分31秒の好記録!冬の朝はスクールバスを降りて、ひとりで歩いて来ています、氷の浮いた水たまりを見つけると、避けて通って「セーフ♪」と仕草をしています。3月には凧揚げをしました。風に凧を浮かせて、散歩するように、「おいでおいで」としていました。


5 関係が変わるとき ~『コミュニケーションは時間である』出会いの始まり~
2011年9月30日午後18時30分ごろ、
 幸運に恵まれた私は紅茶の好きな物理学博士とゆっくりと話すことができました。
『コミュニケーションは時間である…』という難題を2年以上も抱いたまま、出会いや別れを重ねてきました。重度の肢体不自由のあるあきひとさんや悠人さんとのやりとりを重ね合ってきたなかで、新しい観点に気が付きました。


○2011年秋ごろのかかわりのコミュニケーションの観点
▲時間を重ねることで関係が深まる
▲相手のリズムに合わせて関係を作るという解釈をしていました。


○2013年1月ころのかかわりのコミュニケーションの観点
★コミュニケーションは、それぞれのもつ時間(瞬間)との出会いである
★時間(瞬間)の出会いを大切にしてこそ、過去と今の連続したつながりに奥行きが生まれる
★両者の「いま・ここ」に余韻が生まれて、今の先がつくられていく


上記3つ星の観点を加えたことでのかかわりの変化を省みると
①両者の身振りサインや言語の表出が増え、お互いの視線合わせや表情を読み取る場面が増えた
②私からの表現に応じて、悠人さんが受け入れてくれることが多くなった
これまで私からの要求が多く、悠人さんの表現を見過ごしていたのだと思います。コミュニケーションの深まるときには、初めに相互の時間理解と共有・共感があり、互いのリズムを読み取ることが、好意的なコミュニケーション展開の基盤となると考察しています。


6 ○○を育てるのは☆☆
 私は、悠人さんが大人になった時に、友達が傍にいてくれることを願っています。
将来、おとなになる子どもたち。昔は子どもだった大人たち。
「豊かな海を育てるのは、豊かな森」
「大人を育てるのは、子どもの時間」


7 問いへの答え
 「ねぇ、ねぇ しぶや先生、『学校』ってどうしてこんなに楽しいのかな? 教えて、教えて・・・」
数年前、札幌での教え子からの問いに、まだ答えられないうち、彼はもう中学3年生を終えました。
この問いへのお返しは、まだしばらく時間がかかりそうで、そのためには私にとって多くの出会いが必要です。
2012年の春に悠人さんに出会えたことで、少し問いの先が見えてきて…、学校の次のフィールドにも準備が必要であることを知りました。悠人さんの内なる力を育てること、悠人さんが近い将来にかかわる機関(サポーターや体験施設)と一緒に計画していくことも大切なことであることを、教え子の言葉に気がつかされています。


8 『出会うー共鳴し合うー響き合う』(医師の言葉)
2012年秋、人生の大先輩がゆっくり言葉を選んでいました。
悠人さんが過ごす学校が、関係の輪(他職種・他機関)を多様に広げて共感し合う、元気な地域の橋づくりになるように、地道に努めていきたいと思います。


「ねぇ、ねぇ しぶや先生、『○○』ってどうしてこんなに楽しいのかな?教えて、教えて・・・」
楽しく活躍、人と過ごす『○○』が、健やかに成り立つために、手をつないでいきたいです。

☆「笑顔を生み出す達人」~悠人さんの瞬間~

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