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「スペシャルオリンピックス長野大会に参加して」
M明子(宏樹 S63.4.12)
皆さんは、スペシャルオリンピックス(以下SO)ってご存知ですか?私は以前からその活動について聞き興味を持ってはいたのですが、なかなか活動に参加することができずにいました。昨年、今年の2月末に長野で2004年第3回スペシャルオリンピックス日本冬季大会ナショナルゲ−ムが開催されると聞き、スキ−が大好きな宏樹にとって、とてもいい経験の場になると思い、本人に聞いたところ「僕出たい」という返事がすぐ返ってきたので、これを機会に入会し、活動が始まりました。
SOの使命は、知的発達障がいのある8歳以上の全ての人たちに、年間を通して日常的な種々のスポ−ツトレ−ニングと競技会を提供することにあるそうです。ですから競技会も、あくまでも日常のトレ−ニングの成果を発表する場として位置づけられています。
また、その競技会において私がすばらしいと思っているのは、競技に参加するアスリ−ト(活動に参加する知的発達障がいのある人たち)誰にでも勝利のチャンスがあるようにクラス分けする『ディビジョニング』というシステムがあることです。安全の下、アスリ−トたちが一番楽しめるよう、一番実力を発揮できるよう、性別、競技能力などを考慮し、ほぼ同じ競技レベルになるように決勝のクラス分けがされています。そして、全員が表彰台に上がり、メダル又はリボンをたくさんの拍手の中で首にかけてもらう!長野の大会でも、表彰台の上で見せたアスリ−トたちのたくさんの誇らしげな笑顔に出会ってきました。大会は、2月27〜29日まで長野市を中心に5会場で、アルペンスキ−、クロスカントリ−、スノ−シュ−イング、フロアホッケ−、フィギュアスケ−ト、スピ−ドスケ−ト、スノ−ボ−ドの7競技が行なわれました。日本27都道府県、世界の11の国、地域から600人以上のアスリ−ト、コ−チを含めると1000人以上の選手団が集いました。大会関係者、ボランティアなど6000人以上の方々に支えられての大会でした。
SO北海道は、札幌5人、紋別4人のアスリ−ト、7人のコ-チ、計16人の選手団が、アルペンスキ−の競技に参加しました。宏樹は大回転上級に出場しました。
会場は、景観のすばらしい志賀高原一の瀬ファミリ−スキ−場で行なわれました。28日が予選、そしてディビジョニングに基づいて29日の決勝と、宏樹は2日間とも、あの広いスキ-場のコ−スで、たくさんの声援の中とても気持ちよく滑り、精一杯頑張れたようです。大回転上級ディビジョン4で金メダルももらい、表彰台の上での宏樹の笑顔は、とびきりでした!
アスリ−トたちを見守るたくさんの人の温かい笑顔、関わりあいの中で、宏樹はとても大切な何かを感じてきたようです。ひとまわり大きくなって、自信を持って長野から帰てきたように思います。SOと出会えたことを親子とも今とても嬉しく思っています。
ステキな思い出と支えて下さったたくさんの皆様に「ありがとうございました」と心から感謝しております。
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