「こばと」180号


表紙の写真//会報「こばと」表紙写真のエピソードをご紹介

釧路分会の大きい子の集い「楽しもう!ボウリングde交流会」に参加した子ども達です。

分会からの報告//こばと会の分会の活動をご紹介致します。

札幌分会からの報告

施設見学


11月2日(火)、札幌市西区発寒にある 社会福祉法人ともに福祉会に11人で見学に
行ってきました。
ともに福祉会では、就労移行支援事業は、2年以内に就職を目指す就職コースとして、また、就労継続支援事業B型は、ともにで一生懸命働き、たくさん工賃をもらう訓練コースと軽作業以外に創作活動をとおして感受性を高める活動コースに別れており、利用者の皆さんが働くことをとおして、充実した毎日がおくれるよう職員一同でサポートを行っているそうです。
創作活動は、訓練コース以外の方も参加できるそうで、年1回絵画展を開いているそうです。玄関を入ると、ポストガードやカレン
ダーの販売コーナーもあり、施設内にもたくさんの作品が展示されていました。
施設全体の見学の後、事業の概要、支援内容、特に就労移行支援事業に関しては就労にむけての取り組み、絵画、創作活動等について、丁寧にご説明いただきました。
また、9月21日に札幌市役所1階ロビーにオープンした元気カフェのお話も伺いました。市内3番目の元気カフェは、株式会社宮田屋珈琲さんが運営事業者となり、ともに福祉会さんは働くスタッフへの職能訓練、職場定着の支援等のお手伝いをしているそうです。

皆さんも、ぜひお立ち寄り下さい。
見学を終え、ともに福祉会の利用者ひとりひとりの障がいにきめ細かくご対応していらっしゃる姿をあらためて親として、とても心強く感じて帰ってまいりました。

(記 三好)

「ともに」を見学して
西区 T しのぶ (あずさ H 9.5.19)

11月2日に「ともに福祉会」を見学させていただきました。
初めに施設内を見学し、その後スタッフからスライドで施設の取り組みについての説明を伺いました。
ともに福祉会では、就職・訓練・活動の3コ-スの支援があり、利用者さんはそれぞれのコ-スでいきいきと能力に合った作業をしていました。
就職を目標とする、就職コ-ス・訓練コ-スでは、病院で使用するタオルをたたんだり、枚数を確認して袋詰めしたりという作業に真剣に取り組んでいました。
スライドによる説明では、就職するまでキメ細やかなサポ-トをし、就職後もOBとしてケアし、関わっているというお話を伺いました。
又、利用者さんの絵画や手芸など先生を招いての作品制作活動も盛んで、絵画展や販売などをしていると聞いて余暇も充実していて、素晴らしいと思いました。

函館分会からの報告

ボウリング大会

11月7日(日)毎年楽しみにしている会員の皆さん、23世帯、46名の参加で、ボウリング大会を開催しました。感想を書いてくれた伊藤君が一番の成績でした。
賞品も子ども達中心にブービ-賞、11月賞、7日賞、あとは参加賞。参加された皆さんは笑顔でまたねと声を掛け合って無事に終わりました。

(記 東)

「お母さん助けて」「そら行けよいしょっ!」

I 省一さん(向かって左) A 正枝さん

函館市 I 省一さん(S52.12.23)の感想文

A 正枝さん(S36.9.1)の感想文

北見分会からの報告

チビちゃんママ交流会

9月28日(火)10時より『キッチンぽっぽ』にてチビママ会が行なわれました。
今回も、就学に向けてのことや保育園・幼稚園のことなどお話をして、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
毎回参加させていただいていますが、先輩お母さん方とのお話は勉強になることもあり、いつもとても楽しく過ごしています。
次回も楽しみにしています。


学校見学

9月29日(水)、発達支援センタ-の「きらり」に通園している校区の方と、学校見学に行きました。
参加者が、8家族もおり少し驚きましたが、全員が支援学級を希望していることはないとのことでした。
今年度は、情緒、知的、病弱の3クラスで、11人の児童生徒と、先生4人、支援員さんが1人と、人で不足な様子でした。
低学年と高学年で、1、2階と教室が分かれており、授業を個々に進めておりました。
娘の事を理解してくれて、学校が楽しい所
であるように、進路を決めていきたいと思います。

(記 八巻)


第7回オープンカレッジinきたみ

11月6日土曜日、北見工業大学にて、「オープンカレッジinきたみ」が開講されました。
北見、網走、遠軽、津別から14名の受講生が参加、20名の学生が受講生をサポートしました。今年は「書道」「栄養学」「音楽」の3講座でした。
8月に北見工大と日赤看護大の学生達17名が実行委員会を立ち上げ、準備を進めてきました。講座の内容と企画、準備、当日の進行、そして講師の役割も学生主体で行われました。カレッジ開講前の1ヶ月は制作や練習などのため、毎週日曜日に集まるなど、学生達はとても一生懸命取り組んでくれました。講座の内容には学生ならではのアイデアが生かされ、手作りの教材も素晴らしいものでした。大変な手間と時間をかけて制作したものと思います。
さて、主役の受講生達。1講目は「書道」です。まず書道の歴史を学んでから、筆を持ちました。始めは多少緊張した様子も感じら
れましたが、2枚3枚と書くうちに次第に慣れ、またサポーターとも息が合ってきて、楽しくのびのびと好きな字や文を書いていました。それぞれの個性が表れて味のある「書」が出来ました。
2講目の「栄養学」はカロリー計算や塩分などについて学びました。学生手作りの面白い教材を使った授業に引き込まれていました。もったいないので、「もう1回どこかでやってもいいわ」と思いました。
3講目の音楽は「バンブーダンス♪♪」です。始めに民族音楽の紹介や、音楽が人の生活を豊かにすることなどの講義を聴きました。
それから実技です。バンブーダンスは閉じたり開いたりする数本の長い竹の棒の間を音楽のリズムに合わせて飛ぶ踊り。ちょっと変っています。きっと誰も経験したことがなかったでしょう。
初めて体験すること、はじめて知ったこと、久しぶりにしたこと、学生たちとパートナー
を組むことなど、オープンカレッジを通して多くの刺激があったことと思います。みんないきいきとした表情をしていました。
また、受講生と学生達がともに学び合っているようにも見えました。どちらにも達成感があったことでしょう。

(記 白鳥)


釧路分会からの報告

第3回茶話会

9月22日(水)、生涯学習センタ-にて茶話会が行なわれました。平日の午前から午後にかけて行なわれるのが定例ですかが、仕事で参加できない方も多いことから、今回は午後6時~9時という時間帯にしてみました。
夜という事で小さなお子さんがいらっしゃる家庭の参加は少なかったのですが、小学生から高校生までの会員さんの親が中心となり、9家族15名が集まりました。放課後の過ごし方や思春期の話など話題はつきる事なく、あっという間に帰りの時間となってしまいました。
私自身も、先輩お母さんの経験されてきたお話と娘の成長を重ねて想像しながら、楽しく有意義な時間を過ごす事が出来ました。

(記 佐谷)


ミニコンサート&茶話会

10月2日(土)、釧路町保健福祉センター「あいぱーる」にてミニコンサート&茶話会を行いました。
今回は、18家族51名、会員外1家族2名を含む沢山の人たちが参加してくれました。午前中は普段生で見ることも聞くこともなかったハープを中心とした、リコーダーや木琴など色々な楽器を使ったコンサートでした。曲の合間には可愛らしいイラストを使いながらのお話しもありました。最後は家から持参したマラカスやタンバリン等の楽器を使い楽しい合奏をしました。
昼食後の茶話会では、就学について先輩お母さんたちからの学校との話し合いや現在の
様子などの経験談を交えた情報交換の場となりました。この日は、親子で楽しいひと時を過ごすことが出来ました。

(記 大島)

大きい子の集い

「楽しもう!ボウリングde交流会」
11月14日(日)に中学生以上の会員・家族を対象とした交流会をジャスコ内のボウリ
ング場で行いました。この日は、6家族13名がボウリングに挑戦しました。ボウリングの玉の勢いと信じられないピンアクションに一喜一憂しみんな大きな歓声を上げ楽しみました。
終了後は、参加賞を手にし、また挑戦したいと意欲的なみんなでした。別海町の「スワンの家」で働く干場俊英君より作業所で作ったお土産のクッキーをお土産に頂き日頃の仕事や休日の過ごし方のお話しも聞け有意義な交流会となりました。

(記 市村)

みんなの広場//こばと会に寄せられるみなさんのお便りをご紹介致します。

チャレンジキャンパスさっぽろを創ります!

南区 O 秀子 (育 H4.9.30)

北海道新聞・テレビの報道でご存じの方も多いと思いますが、来年4月「学びの作業所」チャレンジキャンパスさっぽろが開設します。開設には当会の会員の方たちが尽力されました。
中心となった小澤さんに経緯を書いていただきました。
チャレンジキャンパスさっぽろのホームペ-ジがあります。

https://nijiiro-sapporo.com/index.php?FrontPage


一人娘の育が生まれダウン症とわかったあの日、今となっては懐かしいあの時から本当に娘の育からたくさんのことを教えられています。それに小鳩会の仲間はもちろんかけがえのないたくさんの人との出会いを育のおかげで得られました。そしてこのたびは、チャレンジキャンパスさっぽろ創りに取りかかるという体験もすることができました。

チャレンジキャンパスさっぽろというのは、障がい者自立支援法の自立訓練(生活訓練)事業による、高等養護学校卒業生や青年期の障がい者が将来自立した豊かな生活を営むための訓練及び支援を行う通所施設です。ここで2年間、ゆったり、のんびりそして楽しく仲間と学ぶ場所なのです。小鳩会会長の三好さんがよく言う「知的シャワーをたっぷり浴びる」そんな学びの作業所です。

昨年、高等養護学校2年の育と進路について話していると「大学に行きたい」と言いました。私たちが「大学に行ってどうするの?」と聞くと「大学生のお友達がほしいの」というのです。思わず笑ってしまったのですが、本人はいたって真面目に言うのです。
「だってみんな大学いくでしょう。」と。たしかに従兄弟たちもボランティアさんもみな大学生や専門学校生でした。

そして私たち夫婦も、進路についてはもっと学ばせてやりたいと漠然と思っていました。なんとかならないかとの思いはあったのですが行く場所がないとはじめからあきらめていました。どこかの誰かが娘たちのような知的な障がいがある人のための大学(専門学校)を作ってくれないかと思うばかりでした。娘の言葉をきっかけに夫婦の話はそのことばかりになりました。娘が望むなら、親がしてやれる最後のことかも・・などと夫と話し合い、この思いをなんとかしたいと考えました。そこで娘の親友の石黒さんのお父さんに話してみたところ娘さんのいくさんについて同じ思いでいるということがわかりました。

さあそれから私たち2家族の試行錯誤のはじまりでした。福祉関係、教育関係の方やYMCAの方たちにも相談しました。みなさん誰も笑うことなく親身に助言してくださいました。その都度小鳩会の三好さんにも相談していました。頼りない私たちに見かねてご夫妻で応援し協力していただきました。そうこうしているうちに、もう和歌山では私たちがやりたいことが成されていることを知りました。石黒さんと小澤の父ちゃんコンビが和歌山へ行き、とうとう自分たちで「学びの作業所」なるものを立ち上げることになりました。来年4月娘たちは「学びの作業所」チャレンジキャンパスさっぽろに進学します。ゆっくり自分で考え、仲間と相談し、失敗から学ぶ・・これをコンセプトに、楽しい学生生活を過ごします。私たちのこども達は生まれた時から本当によく頑張ってきました。生きるか死ぬかという境を必死で乗り越えここまで育ってくれました。
この2年間青春を謳歌してもらいたいのです。仲間と学び失敗して泣き笑い立ち上がる、
そんな「学びの作業所」がチャレンジキャンパスさっぽろです。
みなさんどうぞよろしくお願いします。

 千歳市 K 雪乃ちゃん(H21.1.15)
 お母さんのコメント

1月に心臓の手術も終わり、今は千歳市通園センタ-で週に1回PTとSTを頑張っている雪乃です。写真はPTの時のものです。成長している我が子の頑張っている姿を見ていると、私も頑張らなくては!!と、雪乃に励まされています。雪乃の上に3人のお姉ちゃんがいるのでこれからも子育てがんばります!!
札幌版“親心の記録”・“まごころの記録”を寄贈いただきます!!

 皆さん、“エンディングノート”と“オホーツク版「親心の記録」”という2つの冊子をご存知でしょうか?
エンディングノートは、誰もが避けられない『その日』を迎えた時に、愛する家族や親しい友人達に負担をかけずに、出来るだけ戸惑いが少なくなるように、今や昔の自分の事、友人や知人の住所、葬儀の事、お墓・法事、財産の事等々、自分史を綴っていく冊子です。(今回は、“まごころの記録”という名前の冊子となっています。)

また、オホーツク版「親心の記録」は、前にNHKでも紹介されたことがあるので、ご存知の方も多いかと思いますが、障がいのある子どもを残して親が亡くなってしまった時に、残された子が困らないように、また支援する人が困らないように福祉関係の手続きや医療、教育、支援などについて過去、現在、未来に渡って書き記すことが出来る冊子です。(今回は、“札幌版「親心の記録」”を作っていただきました。)

この度、当会の会員の鹿内さんがお勤めになっていらっしゃる“相続手続支援センター札幌”様が協賛企業・団体を募って下さり、北海道小鳩会に上記の2種の冊子各500部を寄贈いただける事になりました。「親心の記録」につきましては、書き方の手引き書も寄贈いただきました。あわせて、この2種類の冊子をそれぞれのご家庭でより有効に使っていただくための学習会を開いていただける事になりました。

いつかくる『その日』をしっかり受け止め、必要な準備を進めていけるよう、そんなきっかけになる学習会を企画したいと思っております。学習会につきましては、日程等が決まりましたらあらためてご連絡いたします。たくさんの皆様のご参加、お待ちしています。

今回は、学習会に参加できる範囲の会員の方(札幌、石狩、北広島、千歳、江別、小樽在住の会員)を対象に贈呈式後に2冊のノートの発送手続きに入りたいと考えております。送料も相続手続支援センター札幌様から、ご寄付いただきました。本当にありがとうございます。また、今回発送対象でない地域の会員の方でも、ご希望がありましたらお送りいたしますので、三好までご連絡下さい。あわせて、学習会のご案内のいかない地域の会員の方で、学習会に参加希望がありましたら、三好までお願いいたします。

贈呈式は、12月22日(水)午後1時半より、相続手続支援センター札幌理事長 中野幸一様にお越しいただき、難病センター(札幌市中央区南4西10)3階中会議室で行われます。会員の皆様にもご列席いただけると幸いです。

年内には、皆様のお手元にお届けできると思いますので、届きましたら是非ご活用下さい。相続手続支援センター札幌様では、皆様に使っていただきながらより使いやすい冊子にしていきたいという意向もあるそうです。ご感想等、三好までお寄せ下さい。

 相続手続支援センター札幌様、本当にありがとうございました。
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