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苫小牧市 T 須美子 (以都 H3.12.26)
以都、高校生になる

 4月10日伊達高等養護学校の入学式がありました。
 親から離れての寮生活の始まりです。入学式の日、一日はあわただしく時が流れ部屋の整理もすべて終り、自宅のある苫小牧へ帰る時が来ました。不安・寂しさ・切なさ・その他の沢山の思いで胸が一杯になり、涙が溢れ出して止まらなくなってしまいました。
 以都に涙を見せたくなくて「金曜日に迎えに来るので待っていてネ」と言って、寮の先生への挨拶もそこそこに部屋を飛び出してしまいました。
 午後から仕事を休んで来てくれた主人は、以都を残して帰ることを思い、寮に入ることさえ出来ず、目を赤くして車の中で待っていてくれました。
 幸いなことに同じ中学から入学した子のお母さんが一緒に乗って帰ることになり、帰りの車中はあまりメソメソすることなく過ごせました。
 さて、待望の金曜日。以都を迎えに行きました。ニコニコ顔の以都がいました。1日目の夜、泣いてしまった事、2日目の朝「私はもう泣かない」と寮の先生に宣言した事を聞き、またまた胸がキュンとなりましたが、家に連れて帰れる嬉しさの方が大きく、2人でルンルン♪♪♪で帰ってきました。
 アッという間に日曜日が来てしまい、夕方、寮に送って行く時間になり、「寮に帰るよ、送っていくよ。金曜日に迎えに行くから」と話しますと「アン〜????」しばらく考えて 以都の一言は「そういう事か」。
 どうやら寮生活は修学旅行の様に4日間で終わったと思っていた様で、これからも続く事を理解した一瞬の出来事です。不満げな態度ながら、寮に着き、玄関に入ると沢山のお友達と先生方の「お帰りなさい」に以都も「ただいま〜」。こんな風に以都の高校生活が始まりました。
 どうぞ私達親子を温かい眼差しで見守って頂けたら幸いに思います。
(苫小牧分会会報「こばと」第73号、6月29日発行より転載)

苫小牧市 T 亜紀子 (静琉 H14.4.12)

はじめまして

 静琉(しづる)5歳です。平成14年4月12日に予定日より1ヶ月早く10歳の兄・紫苑(しおん)と2歳の三男・梓稀(あづき)3人兄弟の次男として生まれました。1930gの小さな赤ちゃんで、ずいぶん目が吊り上がっているなあと思いましたが、鎖肛の疑いで銭函の小児センタ−へ連れて行かれる事となり、抱っこした際ダウン症だと直感しました。 その後の検査で心室中隔欠損症が見つかりましたが、心臓は経過観察のみで、鎖肛は3回根治手術をしました。今は薬で排便調節しています。
2歳前にはおおぞら園に通い始め、去年から‘いとい北保育園’に通っています。年中のきりん組では4月生まれで誕生日が一番早く来ますが、体が一番小さいのでみんなが世話をしてくれたり、声かけしてくれたりして、母は少し心配です・・・。言葉も増え、ズボラな母が気づかないうちにいろんなことが出来る様に成ってきました。今は聞こえないふり&いたずらまっさかりで片づけても片づけても散らかり放題でアリ地獄の様な毎日です。
肺炎や気管支炎で入院して1週間で退院できるはずが他の病気をもらって1ヶ月近くになったり、よく病気もしましたが、保育園に行き始めてから随分丈夫にもなってきました。
体重も12kgしかなく弟としょっちゅう双子に間違われたりします。「兄」なので弟がやりたい放題してもかなり我慢していてたまに反撃します。
 あともう2年で小学生となりますが、背負えるランドセルがあるのか心配しています。
 なかなか小鳩会に参加することが出来ず、心苦しいですが、少しずつでも参加したいと思っていますので、その時はいろいろ教えてください。落ち込んだりしているときも静琉の笑顔で癒されています。その笑顔がずっと続く様な生活を送りたいです。
 これからも親子共々よろしくお願いします。
(苫小牧分会会報「こばと」第73号、6月29日発行より転載)

今年も手稲区のS章博さん(S47.5.25)からお誕生お祝いカードのお礼状が届きました



苫小牧のY 徹君(H1.5.3)が第22回北海道知的障がい高等養護学校体育大会に参加した作文を書いて下さいました。原文のまま紹介します。

高養体にいってきた
窯業科3年 Y 徹

 7月5日と6日にさっぽろで、高養体に行きました。5日にバスに乗って行きました。バスでおやつをたべました。バスから花が見えました。
 5日にグラウンドでれんしゅうをしました。100メートルとソフトボ−ルなげのれんしゅうをしました。100メートルは、早くはしりました。ソフトボ−ルはうまくいきませんでした。くらしな先生が、がんばれといってくれました。よるは、みんなでとまりました。へやは、えんどう君といわさわ先生とささき先生といっしょにねました。みんなで、おふろにはいりました。
 6日は、100メ−トルを走りました。ぼくはほんきで走りました。みんな早かったです。ぼくは8いになりました。けっしょうには、でられませんでした。がっかりでした。ソフトボ−ルなげをしました。ソフトボ−ルなげは、むずかしかったです。とおくにとどきませんでした。
 お母さんとあっちゃんがおうえんにきました。おひるに、おべんとうをたべて、車でうちにかえりました。ばんごはんにカレ−ライスをお母さんが、作ってくれました。がんばったねと、いってくれました。こんどは、サッカーのしあいをがんばります。ぶかつをがんばります。


お母さんのコメント

 7/6(金)娘と二人で札幌円山球場に見に行ってきました。
 徹はソフトボ-ル投げと100メ−トルを走りました。
 決勝までは出られませんでしたが、徹にとっては思い出深い経験になったことと思います。
 高校最後の年、色々体験させてもらいこれからも社会生活に向けて頑張って欲しいと思う親バカです。

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