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 共同学童保育所 「つぼみ」

江別市 田村 裕子



 江別市では、ほとんどゼロに等しい学童保育の障害児受入れ。ゼロではないのは、月2回市の学童に1人だけ入っているから。民間で、わずかに2人。それも、障害の程度は軽い子供。こんな江別に住み、障害児保育はあるものの、就学後の放課後問題に頭を痛めていた。保育園時代にあちこちで、このことを叫び続けていたところ、本当にたくさんの方々のご協力・ご理解をいただき、共同学童保育所「つぼみ」の開所にこぎつけた。

 現在、健常児3名、障害児9名。健常児より障害児のほうが多い上に、1年生が半数を占めている。学校も初めて、学童も初めて、知らないおばさん達や友達と長時間過ごす子供達にとって、不安と緊張の連続であったにちがいない。しかし、おばさんにとっても想像以上の出来事の連続であった。たたかれ、引っ掻かれ、噛まれ、物をぶつけられ、生傷が絶えなかった。まさに、体を張って毎日を過ごしていた。みんなで何かして遊ぼうなんていうところの話ではなかった。でも、それよりも大変だったのは、人手の確保だった。全て、人件費なしのボランティア。明日は何人来てくれるのか……。最低でも4人は必要だった。阪神・淡路大震災の時のボランティア活動の責任者の方が、後日、新聞で語っていた記事が思い出される。「たくさん来てほしい時には少なく、今日は、少なくていいなあという日にはたくさん来てくれる。これが、ボランティアのつらいところだ。」(正確な言葉は忘れてしまったがこういう内容のことだった)。

 あれから7ヶ月。えっ?まだ7ヶ月?もう何年も経ったような気がする。思い出せないほど本当にいろいろなことがあり、苦しいことの連続だったが、子供達もおばさん達も慣れてきて少し落ち着いて生活できるようになってきた。つくづく思うが、人が集まって何かをするということは難しい。正直、まいっちゃうこともある。でも、迎えに行って、「つぼみ」を楽しみに待っていてくれる子供の笑顔を見ると、「よっしゃー!がんばるぞー!」という気持ちになる。実は、大人が子供達にボランティアしてもらっているのである。子供ってすごい!

 そんな「つぼみ」を暖かく見守ってくれた人たちが、有志で「障害児も健常児もみんなで見れる太田ひろしマジックショー」を企画してくれた。太田ひろしさんにももちろんご理解いただいて、障害児が大声出そうが、騒ごうが、遠慮しないで最後まで見てねというショーである。ありがたくて、うれしくて涙が出た。世の中には、こういう人たちもたくさんいてくれるんだと思うとまた、励まされ、元気が出る。


滝川市 清水 貴博君

北広島市 大矢 翔平君

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