障害者のふれあい交流会に参加して
私達、家族4人は9月6日に野外で行われた社会福祉協議会主催の「ふれあい交流会」に参加させて頂きました。
昨年の3月21日、娘、綾華がダウン症という障害を背負って生まれ、今年の春に正式に小鳩会の会員となってから、月に一度の就学前の乳幼児を対象とした集会には何度か出席していたもののこういった大きな福祉のイベントに参加する事は娘の綾華はもちろん、兄弘義も初めての事でした。
私自身、学生時代に障害者とふれあう会といったサークル活動をしており何度か福祉ボランティアをさせて頂いた事がありました。今度は十何年ぶりと共にボランティアをして頂く家族の一員として参加するのだから、とても感慨深いものとなりました。
当日を迎えるにあたってお天気に恵まれ、綾華も風邪等ひかず、元気に参加できますようにと毎日祈る気持ちでいました。その当日は、見事な快晴となり、綾華も良いコンディションで参加する事ができました。兄の弘義もドラえもん列車に乗れた事と、ユートピア大沼の野原で思う存分遊べた事をとても喜んでいました。
また、夫も私もこの度、初めて何人かの小鳩会のお母様方から成人されたお子様の近況を伺えたり、実際に本人にお会いする事ができ、とても貴重なひとときでした。それと共にたくさんのボランティアの方々と役員の方々に支えられ、小鳩会はもとより様々な障害を持つ人、あるいはその家族が楽しく過ごせた事、人や自然にふれあえた事に、とても感動を受けました。
我が家の長女めぐみも今年の春小学校へ入学しました。新1年生91名、3クラス、めぐみは1年3組30名のクラスでのスタートでした。
就学にあたっては色々と悩みました。まず、いままで通っていた保育園は校区外で一緒に行くお友達は誰一人もいないこと、体育館が苦手なこと、それとトイレの心配(不安とか緊張でおしっこがものすごく近くなる)、それと性格がおとなしいほうで、人にも場所にも慣れるのにとても時間がかかることなどいろいろありました。それでも決めさせてくれたのは子供でした。保育園の集団生活の中でお友達からたくさんの刺激を受け、めぐみはその中にいてとても楽しそうに過ごし、目まぐるしいほどの成長を見せてくれたのです。そういう姿をずっと見てきましたので、今は“あいうえお”“1234”をおぼえるより、お友達の中にいてたくさんの刺激を受けることのほうが大事と考えました。
めぐみもずーっとそういう環境の中にいましたので、学校のイメージをめぐみなりにふくらませ、あこがれと希望をもってワクワク、ドキドキのスタートでした。
知らないお友達ばかりだったので、めぐみのことをどう見るのかなと思っていたら、子供は素直ですネ、そのままのめぐみを受け入れ、めぐみも自分の気持ちを出しつつうまく前半はきていたのですが、一学期後半いままで自分なりにがんばってきたのでしょう。その毎日が少しずつストレスとなり、家は出るものの学校の側に行くと足がとまったり、家からなかなか出ようとしなかったり、私もついつい絶対いかせなきゃという思いからおいつめていたのでしょうか、そういう日が続きほとほと疲れてしまい、まちがっていたのかなと思い悩む毎日でした。でも同じ子をもつお母さんから「いきたくなかったらやすませば、そうやって行かせてもつかれるだけでしょ」と言われ、ハッと肩の力が抜けた思いでした。私の方が力が入っていたんですネ。子供がそういう行動をとるというのは何か意味があってのこと。ずっと育ててきてわかってはいたのに……反省しました。あせらずゆっくりです。私の気持ちがのんきになると子供も2学期前半そういうこともありましたが、子供はやっぱりたくましいですネ。自分なりに学校でじょうずに息抜きをするようになり、授業にあきると教室を出て行き、保健室や職員室等に行き、あいている先生の所に行きかまってもらっているそうです。そうして自分を出せるようになると学校に行きたくないということはなくなりましたが、行動が大胆になり、学校としてはちょっと困り者なのかもしれませんが、担任の先生と連絡をとるなどして少しずつ子供のことを理解してもらえるように努力しているこの頃です。
そんなふうなめぐみですが、クラスのお友達は相変わらずやさしく毎朝さそってくれたり、たまにお家に遊びにきてくれたり、めぐみはというと学校の帰りにカバンを背負ったままお友達の家にあがりこんだりと、クラスのお母さん達にもご迷惑をかけながらすごしています。
これからもいろんな事があると思います。でもこの子のおかげでたくさんの人に出会うことが出来ました。感謝の気持ちも知りました。これからもいろんな人に助けられながらこの子の成長を見守っていこうと思います。
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